相続に関わる用語集
相続・遺産分割・相続税・不動産相続・不動産売却・登記・後見・信託まで、売主様と相続人様にわかりやすく整理
あ行
空き家
あきや相続後に誰も住まなくなった建物です。管理不全、固定資産税、近隣トラブル、売却時の空き家特例の可否が重要です。
空き家3,000万円控除
あきやさんぜんまんえんこうじょ相続した被相続人居住用家屋等を売却した場合、要件を満たすと譲渡所得から最大3,000万円を控除できる制度です。
按分割合
あんぶんわりあい財産や税額を相続人ごとに分ける割合です。相続税、不動産売却代金、固定資産税等の精算で使われます。
家なき子特例
いえなきこ とくれい一定の同居していない親族が居住用宅地を相続した場合に、小規模宅地等の特例を受けられる可能性がある通称です。
遺産分割
いさんぶんかつ相続財産を誰がどのように取得するか決めることです。不動産は分けにくいため、現物分割・代償分割・換価分割を検討します。
遺産分割協議
いさんぶんかつきょうぎ相続人全員で遺産の分け方を話し合う手続きです。相続人全員の合意が必要です。
遺産分割協議書
いさんぶんかつきょうぎしょ遺産分割の合意内容を書面にしたものです。相続登記、預貯金解約、株式名義変更、不動産売却で重要です。
遺言
いごん・ゆいごん自分の死後の財産承継や意思を残す制度です。形式を満たさないと無効になるため、作成方法が重要です。
遺言執行者
いごんしっこうしゃ遺言の内容を実現する人です。預金解約、不動産登記、財産引渡しなどを進めます。
遺言の検認
いごんのけんにん自筆証書遺言などについて、家庭裁判所で遺言の状態を確認する手続きです。
遺贈
いぞう遺言によって財産を渡すことです。相続人以外へ財産を承継させる場合にも使われます。
遺留分
いりゅうぶん一定の相続人に最低限保障される取り分です。遺言があっても遺留分問題が残る場合があります。
遺留分侵害額請求
いりゅうぶんしんがいがくせいきゅう遺留分を侵害された人が、侵害した人へ金銭を請求する制度です。期限管理が重要です。
印鑑証明書
いんかんしょうめいしょ実印が本人の印鑑であることを証明する書類です。遺産分割協議書や不動産売却で必要になります。
延納
えんのう相続税を一括納付できない場合に、一定要件のもと分割納付する制度です。
か行
改製原戸籍
かいせいげんこせき戸籍制度の変更前に使われていた古い戸籍です。相続人確定のため、出生から死亡までの戸籍収集で重要です。
暦年贈与
かくねんぞうよ・れきねんぞうよ1月1日から12月31日までの贈与を年単位で計算する贈与方式です。一般には「れきねんぞうよ」と読みますが、50音配置上は後段の「ら行」にも検索対応します。
還付
かんぷ納めすぎた税金が戻ることです。準確定申告、更正の請求、所得税や住民税の精算で関係する場合があります。
家族信託
かぞくしんたく家族に財産管理を託す仕組みです。認知症対策、不動産管理、共有回避、承継設計で活用されます。
家庭裁判所
かていさいばんしょ相続放棄、限定承認、遺産分割調停、成年後見、特別代理人など相続関連手続きを扱う裁判所です。
換価分割
かんかぶんかつ不動産などを売却して現金化し、売却代金を相続人で分ける方法です。
合筆
がっぴつ複数の土地を一つの土地にまとめる登記です。売却、開発、管理の都合で検討されることがあります。
基礎控除
きそこうじょ相続税がかかるか判定する基本控除です。一般に3,000万円+600万円×法定相続人の数で計算します。
寄与分
きよぶん被相続人の財産維持や増加に特別な貢献をした相続人に認められる取り分です。
共有
きょうゆう一つの財産を複数人で所有する状態です。不動産共有は売却や建替えで合意形成が難しくなる場合があります。
居住用財産
きょじゅうようざいさん自宅として使っていた不動産です。売却時の3,000万円特別控除などの特例に関係します。
限定承認
げんていしょうにん相続財産の範囲内で債務を負担する手続きです。相続人全員で行う必要があります。
現物分割
げんぶつぶんかつ不動産は長男、預金は長女のように財産そのものを分ける方法です。
後見
こうけん判断能力が不十分な人を法律面・財産面で支援する制度です。
公正証書遺言
こうせいしょうしょいごん公証人が作成に関与する遺言です。形式不備のリスクが低く、原本が公証役場に保管されます。
戸籍謄本
こせきとうほん戸籍に記載された全員の事項を証明する書類です。相続人確定の基本資料です。
固定資産税
こていしさんぜい土地・建物などに課される税金です。相続後の維持費、空き家管理、不動産売却時の精算で重要です。
固定資産税精算金
こていしさんぜいせいさんきん不動産売買時に、売主と買主で固定資産税等を日割り精算する金銭です。売買契約・決済実務で重要です。
固定資産税評価額
こていしさんぜいひょうかがく固定資産税や登録免許税の計算基準となる評価額です。建物の相続税評価でも重要です。
さ行
債務
さいむ借入金、未払金、保証債務などの負の財産です。相続放棄や限定承認を検討する重要材料です。
債務控除
さいむこうじょ相続税計算で、被相続人の借金や未払金、葬式費用の一部などを財産額から差し引くことです。
財産目録
ざいさんもくろく不動産、預貯金、株式、生命保険、借入金などを一覧化したものです。遺産分割・相続税申告・売却判断の出発点です。
残置物処分
ざんちぶつしょぶん相続不動産に残された家具・家電・荷物を整理処分することです。売却準備や解体前に必要です。
私道負担
しどうふたん敷地の一部が道路として使われている、または私道持分を負担している状態です。不動産評価、建築可否、売却価格に影響します。
自筆証書遺言
じひつしょうしょいごん本人が自筆で作成する遺言です。日付・署名・押印・財産目録の扱いに注意します。
借地権
しゃくちけん建物所有を目的として他人の土地を借りる権利です。相続税評価や売却には地主との関係確認が必要です。
収益不動産
しゅうえきふどうさん賃料収入を生む不動産です。相続では評価、賃貸管理、修繕、空室、売却価格、納税資金を総合判断します。
取得費
しゅとくひ売却した不動産を取得するためにかかった費用です。購入代金、購入時手数料、一定の改良費などが含まれます。
取得費加算の特例
しゅとくひかさんのとくれい相続税を納めた人が相続財産を一定期間内に売却した場合、相続税の一部を取得費に加算できる制度です。
受益者
じゅえきしゃ信託財産から利益を受ける人です。家族信託では親を受益者、子を受託者にする設計があります。
受託者
じゅたくしゃ信託財産を管理・運用・処分する人です。権限と責任を信託契約で明確にします。
熟慮期間
じゅくりょきかん相続を承認するか放棄するか考える期間です。原則として自己のために相続開始を知った時から3か月以内です。
準確定申告
じゅんかくていしんこく亡くなった人のその年の所得について、相続人が行う所得税申告です。
小規模宅地等の特例
しょうきぼたくちとうのとくれい一定の宅地について相続税評価額を大きく減額できる制度です。居住用、事業用、貸付用で要件が異なります。
除籍謄本
じょせきとうほん戸籍内の全員が死亡・婚姻・転籍などで除かれた戸籍です。相続人調査で必要になります。
譲渡所得
じょうとしょとく不動産を売却して得た利益です。売却価格から取得費、譲渡費用、特別控除などを差し引いて計算します。
譲渡費用
じょうとひよう不動産を売るために直接かかった費用です。仲介手数料、測量費、解体費、印紙代などが該当する場合があります。
底地
そこち借地権が付いた土地の所有権です。通常の更地より売却や評価が難しく、借地人との関係整理が重要です。
相続
そうぞく亡くなった人の財産や権利義務を相続人が引き継ぐことです。不動産、預貯金、株式、借金も対象になります。
相続開始
そうぞくかいし被相続人が亡くなり相続が始まることです。相続税申告期限や相続放棄の熟慮期間の起点になります。
相続人申告登記
そうぞくにんしんこくとうき相続登記義務化に対応するため、自分が相続人であることを法務局へ申し出る制度です。遺産分割未了時の対応策になります。
相続登記
そうぞくとうき不動産名義を被相続人から相続人へ変更する登記です。相続不動産の売却前に重要です。
相続人
そうぞくにん亡くなった人の財産を引き継ぐ権利を持つ人です。
相続放棄
そうぞくほうき財産も借金も一切相続しない手続きです。原則として3か月以内に家庭裁判所へ申述します。
相続税申告
そうぞくぜいしんこく相続税が発生する場合に行う申告です。原則として相続開始を知った日の翌日から10か月以内です。
相続時精算課税
そうぞくじせいさんかぜい生前贈与を相続時に精算する制度です。暦年贈与との比較が重要です。
贈与税
ぞうよぜい個人から財産をもらった場合にかかる税金です。生前贈与や相続対策と関係します。
た行
代償分割
だいしょうぶんかつ一人が不動産を取得し、他の相続人へ代償金を支払う分割方法です。
代襲相続
だいしゅうそうぞく本来相続人となる人が先に亡くなっている場合、その子などが代わって相続する制度です。
短期譲渡所得
たんきじょうとしょとく所有期間が短い不動産の売却益です。一般に長期譲渡所得より税率が高くなります。
単純承認
たんじゅんしょうにん財産も借金もすべて相続することです。一定の行為により単純承認とみなされることがあります。
地積測量図
ちせきそくりょうず土地の面積や形状を示す法務局備付図面です。境界確認や売却準備で重要です。
地代
ちだい借地人が地主へ支払う土地利用料です。底地・借地権の評価や売却で重要です。
長期譲渡所得
ちょうきじょうとしょとく所有期間が一定期間を超える不動産の売却益です。相続では被相続人の取得時期を引き継ぐ点が重要です。
登記識別情報
とうきしきべつじょうほう不動産登記名義人であることを確認するための情報です。売却時には重要書類として扱います。
登記簿
とうきぼ不動産の所在、面積、所有者、抵当権などが記録された公的帳簿です。
特別受益
とくべつじゅえき一部の相続人が生前贈与や援助で特別に利益を受けていた場合、その分を考慮して公平を図る考え方です。
特別代理人
とくべつだいりにん未成年者と親権者など利益が対立する場合に、家庭裁判所が選任する代理人です。
取り分
とりぶん各相続人が実際に受け取る財産の割合や金額です。法定相続分と実際の取り分は一致しないことがあります。
な行
内縁の配偶者
ないえんのはいぐうしゃ婚姻届を出していないパートナーです。原則として法定相続人ではないため、遺言などの対策が重要です。
二次相続
にじそうぞく夫婦の一方が亡くなった後、残された配偶者が亡くなった際の相続です。
任意後見
にんいこうけん判断能力があるうちに、将来支援してくれる人を契約で決めておく制度です。
納税
のうぜい税金を納めることです。相続税は現金納付が原則のため、納税資金対策が重要です。
納税資金
のうぜいしきん相続税や譲渡所得税を納めるための資金です。不動産売却で確保するケースもあります。
は行
配偶者控除
はいぐうしゃこうじょ配偶者が取得する財産について相続税を大きく軽減できる制度です。二次相続まで考えることが重要です。
倍率方式
ばいりつほうしき路線価がない地域の土地評価方法です。固定資産税評価額に一定倍率を掛けて評価します。
被相続人
ひそうぞくにん亡くなって財産を残した人です。財産、債務、家族関係、遺言の有無を確認します。
筆界
ひっかい公法上の土地の境界です。隣地所有者との認識上の境界と異なる場合があります。
秘密証書遺言
ひみつしょうしょいごん内容を秘密にしたまま遺言の存在を公証役場で証明する方式です。
付言事項
ふげんじこう遺言書に記す想いや理由です。法的効力を直接持たない部分ですが、相続人の感情的対立を和らげる効果があります。
不在者財産管理人
ふざいしゃざいさんかんりにん行方不明の相続人がいる場合に、その人の財産を管理するため家庭裁判所が選任する人です。
不動産相続
ふどうさんそうぞく土地・建物・マンションを相続することです。評価、登記、共有、管理、売却、納税資金を総合的に考えます。
分筆
ぶんぴつ一つの土地を複数の土地に分ける登記です。遺産分割、一部売却、相続人ごとの取得範囲整理で検討されます。
物納
ぶつのう相続税を金銭ではなく相続財産で納める制度です。要件が厳しく、事前確認が必要です。
法定相続情報一覧図
ほうていそうぞくじょうほういちらんず相続関係を一覧図にして法務局で認証を受ける制度です。金融機関や登記手続きで使える場合があります。
法定相続人
ほうていそうぞくにん民法上、相続人になる人です。相続税の基礎控除や生命保険金の非課税枠にも関係します。
法定相続分
ほうていそうぞくぶん民法で定められた相続割合です。実際の分け方は遺言や遺産分割協議により変わることがあります。
保佐
ほさ判断能力が著しく不十分な人を支援する成年後見制度の一類型です。
補助
ほじょ判断能力が不十分な人を必要な範囲で支援する成年後見制度の一類型です。
ま行
埋葬料・葬祭費
まいそうりょう・そうさいひ健康保険や自治体制度により支給される場合がある費用です。相続財産とは別に確認します。
マンション相続
まんしょんそうぞく区分所有建物を相続することです。管理費、修繕積立金、敷地権、評価、売却価格を確認します。
未支給年金
みしきゅうねんきん亡くなった人が受け取るはずだった年金です。相続財産とは扱いが異なる場合があります。
未分割財産
みぶんかつざいさんまだ分け方が決まっていない財産です。相続税申告では未分割のまま申告する場合があります。
名義変更
めいぎへんこう預金、株式、自動車、不動産などの名義を相続人へ変更する手続きです。
名義預金
めいぎよきん家族名義でも実質的に被相続人の財産と見られる預金です。贈与の証拠や管理実態が問われます。
や行
遺言書
ゆいごんしょ・いごんしょ亡くなった後の財産承継を定める書面です。自筆証書遺言、公正証書遺言などがあります。
有価証券
ゆうかしょうけん株式、投資信託、債券など財産的価値のある証券です。相続評価と名義変更が必要です。
用途地域
ようとちいき建てられる建物の種類や規模を定める都市計画上の区域です。不動産評価と売却価格に影響します。
容積率
ようせきりつ敷地面積に対して建てられる延床面積の割合です。土地の利用価値や売却価格に直結します。
ら行
暦年贈与
れきねんぞうよ1月1日から12月31日までの贈与を年単位で計算する贈与方式です。相続時精算課税との比較や生前贈与加算の確認が重要です。
隣地境界
りんちきょうかい隣接地との境目です。売却前には境界標、測量図、越境物の確認が重要です。
路線価
ろせんか道路に付された土地評価の基準価格です。市街地の土地の相続税評価で使われます。
ローン残債
ろーんざんさい住宅ローンや不動産担保ローンの残額です。売却代金で完済できるか、抵当権抹消できるかを確認します。
わ行
分け方の合意
わけかたのごうい相続人全員が遺産の配分に同意することです。書面化して遺産分割協議書に残すことが重要です。